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LIVE Review

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ムーニー



日倉士歳朗


七夕の 7/7は BLUES'Nでのライヴでございます。
例によって終盤には(お仕事が終ってから急いで来ても開演には間に合わない方もおられるため)、立ち見が出るほどの盛況となりました。

今回のツアーは、アルバムを作ったばかりのムーニーが、その発売を目前にしたプロモーションとして行っているようです。
で、ナゼか、その録音には参加していない(「呼ばれなかった」をネタにしてウケてましたよ)日倉士歳朗とともに回ってるんですねえ。
開演前のセット・アップを見ると、日倉士歳朗の楽器だらけでございます。ムーニーはシングル・カッタウェイのフルアコ一本とウォッシュ・ボード、あとはスプーン、というシンプルさなんですが、マーチン・スタイル(ブランド確認してまへん)のアコにドブロ、ナゼかストラト(結局一度も使わず)、そして Canopusともいっぽん同じよなラップ・スタイルのスライドに使うギター、さらにそばのテーブルにはフラット・マンドリンが二本、っちゅう超豪華ラインナップで、これゼンブ運び込んでチューニングするのもタイヘンそ。

ステージはムーニーの手馴れた M.C.で進行し、二曲目の Route 66のような、みなさんお馴染みのナンバーも続々登場いたしますからどんどんほぐれて行きます。
そしてスプーンやウォッシュボード!これも楽しませてくれました。

今回、日倉士歳朗はムーニーのサポートに徹する、てなカタチにはなってますが、いえいえ、どーして、昨夜も充分にその個性を発揮しておりましたよん。
間に休憩を挟んだ二度目のステージのオープニングでは彼のソロもありましたし、なにより彼のギターは、やはり独特の世界を持っていて、そのソロが始まると、曲の持つイメージが大きく広がっていくような気がします。
ハワイアン・チューンでは、もちろん「ハワイアン」つーことを尊重(?)して、それらしい弾き方ではあるのですが、そこにもしっかりと日倉士テイストが残り、それが逆に「いい味」になってるんですねえ。
ちょうど彼の右足が良く見える席にいたので、ラップ・スティールでのヴォリューム・ペダルの絶妙のコントロールをつぶさに見ることが出来ました。

あ、どしてもムーニーより日倉士歳朗に気を取られちゃうのは、やはりギターに注目しちゃうからなんでございます。
ムーニーが光ってない、なんてことではなく、それどころか、いまや日本のジャグ・ミュージックのメッカとなりつつある横浜で、その先端にあって切り開いて来たと言っていい彼のヴォーカルは「活き活き」とパワフルで、安心して聴けます。
その安心感があるからこそ、日倉士ワールドを楽しめるのかもしれませんね。

最後には Huey "Piano" Smithでお祭りして、さらにアンコールにも応えて二曲で、この日のステージを終えました。

そして、その後の「打ち上げ」がまた・・いやはやメチャメチャ可笑しかったんですが、その詳細をここに記すワケにはまいりませんのですじゃ。
ワタクシは午前一時半まではおったのですが、それ以降、どのようなことになったのかは、想像するだに恐ろしい・・
by big-town | 2004-07-08 13:31 | REPORT